AJIRO MUSUBI 旧網代小学校再生プロジェクト 網代むすび

Info

児童の減少により3年前に廃校となった、熱海市の南端のまち網代にある小学校を再生する計画。カフェやワーキングスペースの入る街の交流拠点にリノベーションした。漁港のまちにあり海岸から程近い。地域で最も背の高い建物であり、津波等の災害時には避難所として機能する。
道路から直接アクセスできる1階の食堂を改装の主な対象にした。道路を拡張したような、まちと一体に連続する空間を目指して設計した。具体的な操作は3つ。1つ目は、なるべく外壁を減らし開放可能な透明ガラスのサッシに交換したこと。2つ目は、床壁天井の仕上げを剥がして、まちが持つ海沿いらしいコンクリートで構成された風景に馴染ませたこと。3つ目は、新設の木製家具を、このまちのそこかしこに積んである木製の魚箱に見立てて計画したことである。また、地元で過ごしてきた人たちにとっての大切な遺産である、卒業生による壁画や学校家具は残してある。

所在地
静岡県熱海市網代
竣工

2024年

用途
交流施設
施主
一般社団法人あじろ家守舎
プロデュース
d-land|酒井博基
設計
AIAR|伊藤巧、青木由佳
照明設計
トカゲ|竹内俊雄
アートディレクション
岡本太玖斗
撮影
楠瀬友将
掲載
熱海新聞
熱海経済新聞
静岡第一テレビ